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メディアトラストは愛知県名古屋市名東区に本社を置き、オークション代行サービス「くるまオークションドットコム」とアウトレット中古車販売店「クルオク」を運営している。平成13年の創業以来、「200年企業を創る・利他の心で価値創造」の理念の元、成長を遂げ現在では「クルオク」の店舗は、愛知県、三重県に6店舗を展開している。ほとんどの店舗がカインズやカーマを始めとする、大型商業施設の敷地内にあり、多くの集客を確保できている。2017年よりスタートした「JUテントリ」では、共有在庫の利便性の高さを見出し、積極的な活用で収益性を上げている。今回は青木義久取締役に「JUテントリ」の活用方法を聞いてみた。(福井伸幸)
■課題解決の手段としてJUテントリをスタート
JUテントリをスタートしたのは2017年秋、同社が抱える課題に「滞留車両の削減」と「業販の柱を構築する」という2つがあった。前者は在庫を持つ小売販売店では、必ず出てくる課題であり、解決策の1つとしてオートオークション(以下AA)での換金がある。ただし、この方法は相場の変動により損切の可能性があった。また、後者について、小売りの場合、商談・契約・名義変更・納車という多くの手間が発生する。そこで、比較的手間が無く、一定の収益を確保できる業販の柱が必要となった。課題解決を模索する中で、JUテントリの存在を知り、始めはトライアルとして開始、徐々に結果がでてきたことから、本格的に運用するに至った。
■専任者を置くことで、運用を拡大
運用のポイントに掲載車輛の「量」と「スピード」があると青木取締役は語る。スタートした当初は共有在庫への掲載台数は数十台に留まっており、問い合わせは少なかったが、全在庫の過半数を掲載したところ、問い合わせの数が一気に増えた。共有在庫は全国の業者が対象となっており、売れる可能性が低いと思われる車両も、実際はニーズがあることが判明した。また、掲載までのスピードを意識している。同社の保有在庫は全店舗で数百台あり、日々変動している。入庫した車両は早期に人気度を見極め、滞留在庫となる前に掲載する。これにより販売や換金までの時間的ロスを少なくすることができ、商品効率を良くすることができる。この2つのポイントを実行するために、同社では専任スタッフを置き運用している。
■安定した収益を確保
小売り在庫に向かない下取り車両の換金方法としてAAがある。ただし、前述にもあるが、AAの換金の場合、相場の変動により損切となる場合がある。そこで、同社ではAAに出品予定の車両も事前にJUテントリに掲載をする。この場合、掲載金額をAA落札金額の上限+αの程度で設定している。AA出品の前に1クッション置くことで、損切のリスクを最小限に留め、安定した収益につなげている。
■小売り拡販につながる販売ツールとしての活用
同社では店頭での車輛販売の他にオークション代行での車輛販売も行なっているが、ユーザーの希望する車両をAAで探す場合、落札金額による販売価格の変動や開催日まで待たなければならないこともあり、スムーズな取引にならないことも多かった。JUテントリを活用することで、幅広い車輌を検索することができ、AAの開催日に捉われることも無く、また販売価格もその場で提示することができ、商談のスピードが格段に速くなった。JUテントリは商談のツールとしても活用することができている。
■営業スタッフの代わりに活用できる
JUテントリは店舗での商談と違い、時間や曜日に関係なく対応することができ、24時間商談のチャンスがある。また、車両登録や対応は事務スタッフで対応ができることから、販売スタッフの人件費を抑えることができている。会社が大きくなるにつれ、人件費の負担増は課題となっているが、JUテントリを活用することで、この問題が解決できている。
■MGとの連携で効率を上げる
JUテントリはプロトコーポレーションが運営している基幹システム「MG(モーターゲート)」と連動しており、自動車総合サイト「グーネット」へ掲載する際に登録した車両情報を、そのままJUテントリに使用することができる。そのことにより、車両登録の2度手間を防ぐことができ、効率が上がっている。
■今後について
JUテントリを積極的に活用している同社だが、今後について青木取締役は「より明確な社内分業体制を構築し、単体での収益を伸ばしていきたい。また、JUテントリを活用する会社も多くなってくるので、より内容の濃い情報を掲載して差別化を図り、将来的には現在の2倍の取引を行なっていきたい」と語る。
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