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「ホリデー車検城南」を運営するなど、新車・中古車販売から車検・整備、鈑金・塗装、損保・生保などを幅広く展開する武田自動車販売(福岡市城南区・武田俊也社長)。武田社長は「モノ」と「ヒト」が一緒になるビジネスを標榜し、クルマに関するあらゆる事業を地域密着型営業で堅実に展開する。一方で、自社が保有する中古車を全国に販売する手段として「JUテントリ」に着目、2016年11月のJU福岡(福岡県古賀市)での説明会をきっかけに、翌12月からJUテントリへの出品を開始した。 (室田 一茂)
■説明会で感銘を受け、専任担当者を置いてJUテントリを推進
昨年11月、JU福岡で開かれた「JUテントリ説明会」が大きなきっかけとなり、翌月からのスタートを決めた。「最初はクレームが恐かった。プロ相手の商売ということで、検査や評価制度への不安感もあった。ただ、こうした不安は全く心配する必要がなかった。スタートからこれまでクレームは一切なく、自信も出てきた」(武田社長)と、JUテントリ事業への信頼度を高めていった。
■「出品」と「落札」、それぞれの立場が分かる強み
テントリを通じて「売り」、「買い」をする上で、出品する側と落札する側の双方の立場が分かることは強みになる。小売りとオートオークション(AA)への出品という2チャンネルでの中古車販売だったが、その間にJUテントリというツールが加わった格好。「買う側の立場を考えた出品により、同業者同士で小売りダマを融通し合うイメージ」(武田社長)とする。落札店の立場に立って出品車を吟味、その先にある小売りをイメージしながら、自社の在庫を掲載していく。
■JUテントリへの車両掲載を開始した当月から早くも2台を成約
同社の強みは管理客をベースとした新車代替時の下取り車入庫。自社の整備工場でしっかりとメンテナンスした良質車を出品する。「自社の中古車展示規模は決して大きくないが、AAでいう『初出品車』に相当する良質小売りダマを掲載することから、引き合いも強い」(武田社長)という。年間の車検台数は1200台、車販は新・中合わせて100台規模。しっかりとした顧客基盤から、安定的に下取り、買い取り車が入庫するメリットは大きい。
■車販台数自体は漸減傾向、JUテントリを通じた販売は売上げ、収益を高める切り札に
ダイハツのベストピット店、スズキの副代理店として、車販部門はしっかりとした基盤顧客を持つ同社だが、販売台数自体が漸減傾向にあるのも事実だという。市場環境の変化などが主な要因として挙げられる中、これを補う手段として、JUテントリの効果は大きい。「全体の販売台数が減少する中で、JUテントリによる販売が増加、売上げ自体は増加傾向に転じてきた。在庫回転率や資金回転率も高まり、収益性は着実に向上している」(武田社長)という。
■自社整備により履歴のあるクルマに引き合い、自社鈑金工場も活用し商品化
同社では以前から新車販売時のメンテナンスパック付帯などを推進、定期的な点検・整備、自社工場での車検などと合わせて、自動車保険のほか、生命保険の取り扱いなどを実践する。鈑金部門も中古車の商品化などで大きな威力を発揮する。
■「モノ」と「ヒト」が一緒になるビジネスを目指し、トータルカーライフを提案
車販(新車・中古車)から車検・整備、鈑金・塗装などを幅広く展開する中、保険(損保・生保)の取り扱いにより、顧客との結び付きを強める。「クルマに関するすべての事業を網羅。『モノ』と『ヒト』が一緒になるビジネスをイメージしている」(武田社長)とする。同社の保険部門は損保会社出身の松本勝彦主任が担当、松本主任はJUテントリの担当も兼務する。「JUテントリの担当を通じて、クルマの見方が変わった。下取り車の査定票をはじめ、JUテントリへの出品時の査定など、二重三重のチェックは欠かさず、見落としを防いでいる。スタートから着々と成約もあり、手応えは大きい。長期間在庫しての小売り販売に比べ、収益性は格段に高い」(松本主任)と、JUテントリ事業への期待感を高めている。
■新たな販売チャンネルを加えたことで、保険提案などを強化へ
新たな中古車販売チャンネルとして、JUテントリを加えたことで、車販事業が順調に推移、限られた時間を顧客への保険提案などに充てられるようになったことも大きい。掲載するだけで、全国から強い引き合いのあるJUテントリが営業担当者の業務負担を軽減、顧客への対面型の保険提案などに振り向けることが可能となり、顧客との接点は強まるばかりだ。
【店舗情報】
社名:武田自動車販売
所在地:福岡市城南区片江4-22-11
代表者:武田 俊也社長
電話:092‐862‐4427
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