- 53周年記念は出品518台、成約率60.8% 2024年11月20日 [ JU長崎 ]
- 青年部担当AAは出品1006台、成約率67.5% 2024年11月20日 [ JU静岡 ]
- 開設25周年記念、4000台超えの盛大な開催 2024年11月19日 [ CAA東京 ]
- 全国リレーは出品213台、成約率86.4% 2024年11月19日 [ JU鳥取 ]
- 年間最大イベント28周年記念は2開催合計5778台の盛会 2024年11月19日 [ USS静岡 ]
ベイオーク(大阪市住之江区・塩原淳平社長)は12月23日開催の2015年最終開催のオートオークション(AA)終了後から、セリ機の入替工事に入った。全850席のPOS席端末とコンピュータボックスを同日中にはすべて撤去し、翌24日からは特定非営利活動法人(NPO法人)ユーカリ友の会(西側真弥理事長)と協力して、国内リサイクルや身体障害者のための作業機会創出のため、撤去した機材や配線をすべて無償提供した。
NPO法人ユーカリ友の会では、知的障害、精神障害を持った身体障害者の就労機会を創出する取り組みを実施、作業所である「さんらいず松原」を運営する。セリ機の液晶モニターのほか、基板や配線などをすべて国内リサイクルのフローに乗せる。協力企業も多く、手間のかかるプラスチック素材のリサイクルなどにも積極的に取り組み、すべてを国内リサイクルする取り組みが国内でのレアメタル確保や資源の有効活用という観点からも注目を集めている。
同社では、ユーカリの会の活動を理解した上で、今回撤去したセリ機、コンピュータボックスを全数無償提供することとした。
ユーカリの会では、回収した機材を事業所に持ち帰り、「分別することで、単価も上がる」(西側理事長)とするように、全てを分別し、金や銀、銅、パラジウムなどの貴金属と配線類などをリサイクル市場で再販し、作業する身体障害者の賃金を生み出すという。また、重度の知的障害、精神障害者を受け入れる中で、「さまざまなコミュニケーションを通じて、これまで心を閉ざしていた人が周囲に笑顔を見せたり、会話する姿も見られ、障害者の社会適応という意味でも成果が上がっている」(西側理事長)とする。
ユーカリの会では、通信カラオケ「DAM」を手がける第一興商など、多くの大手企業とも契約、家電や電子機器の回収やリサイクルで、循環型社会に貢献するとともに、障害者の作業創出を通じた地域の社会福祉活動に貢献する。基板回収などで知名度も高まっており、一般紙の取材なども受け、協力企業も増加しているという。
同社では、1月6日の初荷AAから富士通フロンテック製の新セリ機に刷新する。年末年始の休催期間を利用し、全850席のPOS席の全端末を入れ替える作業を実施中で、初荷AAからのスムーズな運用に万全な体制を敷く。会員利便のさらなる向上につなげるほか、今回のセリ機刷新の裏では、こうした社会貢献活動も行われ、同社の企業姿勢を象徴する取り組みとなった。
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